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地滑りで失われる村
新年早々、弊社の地元フンザ地域から、悲惨なニュースが入ってきました。
中心地カリマバードからアッパー・フンザ(中国方面)へと続く途中のアッタ・バード村で大規模な地滑りが起き、村の一部が山ごと谷へ地滑り。現在、何人が亡くなり、何人が埋もれてしまっているのかもわからない状況の中、懸命の捜索が続いています。
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どの写真も鮮明さに欠けるため、被害の様子がよくわからないので、この写真を添付してみました。地滑り時の噴煙からそのスケールがご想像いただけるでしょうか

夫ベーグも地元でアップしている、ネットのニュース映像を見れば見るほど、その深刻な被害に、驚く嘆くばかり。次々と親戚から国際電話が入ってきたりで対応していました。

ベーグは「ずっと昔からあの村は地形的に見て危険と思っていた」そういいます。地形的に危険がある上に、過去に起きた地震で地盤がゆるみ、あるいは長い歳月の中で、地中に水がたまったりすることで引き起こされたのだろう、と言われているようです。
その岩盤上の斜面にできた家々の危険性は、政府も以前から指摘していた場所だったため、一部住人はそれらの家を出て、緊急措置として、谷底にテントを張って生活していたそうなのですが、今、そのテント群の影も形もありません。この地形を変えるほどの地滑りで、谷底にあったテントはひとたまりもなかったのです。
谷自体が見当たらない状態です。

2次災害も大きな懸念です。この地滑りでフンザ川が堰き止められています。地図を見るとよくわかりますが、四方八方の深い渓谷から、さまざまな川の水がこのフンザ川に流れ込んでいます。この川の水が、堰き止められた上流部でダムとなったらその後は・・・想像することすら恐ろしいのですが、近隣の村に大被害が及びます。軍の出動となるのか。

私にとっても、親戚こそいないのですが、ベーグの実家に里帰りする際に、いつも通るカラコルム・ハイウェー上のアッタ・バードでした。

今日は、ただ救出される村人や子供たち、家畜たちをはらはら見守っているしかありませんでした。

私の弟も、カリマバードへジープまで出かけていたため、道路の寸断で家に帰れないでいます。彼曰く、地滑りの1時間前に現場をジープで通り過ぎたとき、小さな土砂がパラパラ落ちて来ていた、と。これが予兆だったのでしょう。
by silkroad_caravan | 2010-01-05 17:29 | フンザ
バイマルお爺ちゃん逝く フンザの老人の死
おととい『ビビ・サフィーダが逝く』という記事をブログにアップしました。
我が一族の最長老のお婆ちゃんが亡くなり、悲しい気持ちのまま書いたものです。

「フンザの老人の多くは、冬に逝く」と、その中で書いたのに、お婆ちゃんが亡くなって3日後の昨日、今度は一族のバイマルお爺ちゃんが亡くなった、という訃報が届きました。

パスーのカラコルム・ハイウェー沿いの宿、パスー・ピーク・インをご存じの方もいらっしゃるかも知れませんね。亡くなったバイマルお爺ちゃんは、パスー・ピーク・インの名物オーナー、アクバルおじさんのお父さんです。享年99歳。

夫ベーグが仕事で故郷に帰っていて、切れ切れの携帯電波をとらえ、連絡をしてきたのですが、驚いたのが以下の彼の話。

「バイマル爺さんに挨拶に行ったら、元気なんだけれど、どこか呆けてしまったかのように、この世のものとも思えない変な話ばかりをするんだ。
おかしいなと思って、家族たちに、「爺さん、死ぬかもしれないよ」って言って、家を後にしたら、本当に30分後に死んでしまったんだよ」。

年齢からすれば老衰に違いありません。大往生といえるのでしょう。

いつものことなのですが、予知能力を含めてカンの強いベーグが、何気なく言って家を後にして、ほどなくころっと死んでしまった、というのです。

ほんとかいな。

ビビ・サフィーダにしてもそうですが、バイマルお爺さんも完全に自分の死期を悟り、この世のものとも思えない不思議な話をしていたのです。

私がバイマルお爺ちゃんのことで思い出すのは、すでに他界しているお婆ちゃん(お爺ちゃんの奥さん)と本当に仲が良かった、という話です。
今なお話題にされるほど、奥さんをいつも大切にし、仲良く暮らしてきたお爺ちゃん。

そのくせ、私がお茶を飲みに行くと、こんな発言をしていました。
↓90歳を過ぎての発言
「俺は、今度は、パンジャーブ人のお嫁さんをもらいたい」。
パンジャーブは同じパキスタンとはいえ、まーったく別の民族で、結婚などあり得ないのです。爺ちゃんのお得意のジョークだったのですが、私はあっけにとられて聞いていました。今、思いだしても笑ってしまう。

一族の人々が連続して逝ってしまうのは寂しい限りです。
パスーのお年寄りは、知恵の宝庫、村の財産。いてくれるだけで場が引き締まります。

でも、いずれも幸せな死に方なのかも知れませんね。

村全体が再び、弔い一色で3日間を過ごしているのでしょう。

そして次は・・・
うちのお婆ちゃん(父方の母)まで、急に具合が悪くなった、というのです。バイマルお爺ちゃんとは従兄妹同士でしたから、彼の死がショックで気が弱ったのでしょう。
目がよく見えない、耳がよく聞こえない、歯が欠けた、と言いながらも、大きな牛を何頭も連れて毎日牧畜していたお婆ちゃんですが、あっちのふたりに誘われなければいいのですが・・・。

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by silkroad_caravan | 2009-05-30 16:05 | フンザ
ユーラシア横断旅行 K2・バルトロも!
弊社でのご旅行から、NGO赴任地パキスタン南部ムルタンへお帰りになったHさんからメールをいただきました。「40℃を超える暑さのムルタンから、今にも旅行したばかりの北部フンザへ舞い戻りたい」と書いてあって、笑ってしまいました。首都イスラマバードでも現在、かなり暑いとスタッフたちが言っていたので、ムルタンの暑さたるやいかに! 
* * *
さて、日本勤労者山岳連盟さんのあるグループが、ユーラシア横断旅行に出かけられることになり、その一部!として登山者垂涎のパキスタン、K2・バルトロ氷河横断を請け負うことになりました。その打ち合わせに昨日、行って来ました。
                       この雄大な景色も、ご旅行のほんの一部!?!
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ご旅行のスケール・費やされるお時間、何をとってもデッカい! 夢がある! 横断されるという国々たるや、ここに簡単には書ききれないほど・・・。ちなみにK2バルトロだけでも3週間かかります。
登山・ご旅行歴が40年になるというリーダーさん。40年前は1ドル360円の時代だった、と。様々な想いを胸に、ヨーロッパの巡礼路を含めたその旅をされるのでしょうね。

我々が手配する、K2・バルトロ氷河トレッキングのスケールを考えると、手配は気の抜けるものではないのに、そのお話を聞き、いただいた厚みのある計画書を拝見しているだけで、つい、ワクワクしてしまいました。
私たちの仕事にも苦労は多いのですが、こうしてお客さまから元気や夢~喜びや勇気をもらえることも多いのです。

「そんなすごいスケールの横断旅行もあるんだって!」と夫ベーグの友人(登山家さん)にたまたまお話したら、「ワタシ、その日本勤労者山岳連盟の顧問やっているんだよ、そういえば」と言うから、またちょっとびっくり。知らなかった(^^ゞ 意外な点と点がつながったりするものですね。

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by silkroad_caravan | 2009-04-25 09:02 | パキスタン北部あれこれ
日本でもガイド助っ人をやる、カラコルム山岳ガイド 2009春 
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夫ベーグは日本の登山ガイド助っ人に行って来たところです(時々、こんなこともやっています)。弊社が提携している、日本のトレッキング専門旅行会社アミューズ・トラベル主催登山でした。ベーグの任務は、ガイド助っ人+パキスタン広報宣伝活動です。

今回は笹岳縦走へ。
来るべき夏の登山シーズンに備え、みなさん、トレーニング目的のトレッキングでした。
写真は、山岳ガイドさん、添乗員さん、そしてガイド助っ人ベーグです。

仕事しながら、お客さんと一緒に日本の春も楽しんでおります。
(本社の仕事は,現場のスタッフ任せ(^^ゞ でも、もうすぐパキスタンへ帰ります)。

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by silkroad_caravan | 2009-04-19 13:52 | パキスタン北部あれこれ
あんずの開花 ギルギットからハサナバードの谷まで
あんず前線は、ギルギットからハサナバードの谷まで来ています。
フンザの中心地カリマバードはこれからです。
アッパー・フンザのゴジャールはさらにその後の開花になります。
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                                  photo by Asghar Ali
ギルギットを見ると例年よりほんの少し早めの開花ですが、この後、フンザ地域でどう開花するでしょうか。

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by silkroad_caravan | 2009-03-27 12:31 | フンザ
今日の一枚 「美しいヤクたち」 + 最近の番組取材
久しぶりのブログです。
夏の繁忙期を見届けた後、通信手段のない故郷フンザに里帰りしていました。

夫ベーグの方は、NHK国際放送のASIAN VOICES 「The Spread of Terror Turmoil of Afghanistan and Pakistan」という番組のコーディネーションをしたり、民放さんの地球温暖化関連ドキュメンタリーの仕事をしていていました。
ASIAN VOICESの方は、『タリバン』などの著作で有名なパキスタン人ジャーナリスト、アーマッド・ラシード氏の取材アレンジでした。場所はラホールにて。ここのところラホールづいているベーグです。

ここに来て昨日はペシャワールで、朝日新聞のイスラマバード支局長さんがローカル・スタッフと共に銃撃された、という報が入り、急遽、取材へ出かけたベーグ。 テレ朝さんの『報道ステーション』のために、取材した映像を送り、他社に先駆けニュースがオンエアされたと後で報告を受けました。
映像を送ったのは番組開始15分前。汗っ。
しかし何より、被害に遭われたおふたりの命に別状がなかったご様子で何よりでした。

    *

『今日の一枚』は、アッパー・フンザのもの。
美しいヤクたちと、ヤクを追う村の男たちです。
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   Copyright by silkroad caravan 写真の無断転載はかたくお断りいたします

数年前、ネパールの『キャラバン』という映画が公開された時、ヤクのキャラバンやその美しい映像美に息を飲んだ観客もいらしたのではないでしょうか。
ヒマラヤ同様、故郷フンザ、カラコルムでもたくさんのヤクを飼っています。
さまざまな家畜を放牧させているアッパー・フンザの生活の中でも、頭の良いヤクは特に大切にされているのですよ。我が家にも以前は13頭いましたが、面倒を見ていた祖母が齢を取り、負担が大きくなったため、今はわずかしか飼っていません。

この写真の前日、我が村パスーのヤクたちが、夏の放牧地から冬の放牧地へと徐々に移動している最中、トレッカーの仕業だったのか???何者かがヤクの囲ってあるゲートを開けてしまい、村のヤクの半数、75頭があらぬ方向へ相当下山してしまったのでした。
そこで急遽、村の男たちが10数人で隊を組み、この75頭を元の場所に戻さなければならなくなってしまったのです。

我が家から選出された、今回のヤク追いのメンバーは弟(三男)。
この弟に「義姉さんもジープで追いかけてきて写真でも撮ったら!」と言われ、のこのこ出かけて行ってカメラにおさめた一枚です。

牛より大きいその見かけを裏切るかのように、恐ろしく早く移動していくヤクたち。
そしてそのヤクを追う村の男たち。
この”男たちの姿”には、思わず惚れ惚れするものがありました。

とはいえ、どんな急斜面も、ものともせず進んでいくヤクと、それを囲うように追って行く男たちの背を見ながら、ヒーヒーフーフー追いかけて写真を撮るのはキツかった(>_<)。

あっという間に遠ざかるヤクと男たち・・・。男たちの、ヤクへのかけ声だけがいつまでも荒涼とした山にこだまするように響いていました。

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by silkroad_caravan | 2008-11-16 04:56 | パキスタンあれこれ
ペシャワール~ライチョウ~登山靴 の話
何組かのお客さまが日本に帰国され、毎度のことながらほっとしている夏の午後です。
Nさんは、天候にも恵まれK2・バルトロトレッキングが早めに終わってイスラマバードにご到着。日にちが余ったらペシャワールにも是非行きたい、とのリクエストが以前からあったので追加手配で、今日、北西辺境州へと再び旅立たれました。行きは高速バスで、帰りはおそらく鉄道で・・・パキスタンのローカルライフを満喫されて来られることでしょう! 

   写真↓は、ライチョウ(雷鳥)。カラコルムではなく(汗)・・・、南アルプスでの一枚。
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夫ベーグが日本の山づいており(もちろん仕事で)、毎回、日本の山や高山植物の写真を山のように撮ってくる中で、思わずなごんだこのライチョウのカット。親子ですねぇ、かわいい。
一度、目にしてみたかったライチョウ。平地で見れるはずはないですが、まさかパキスタン人の夫に先を越されるとは・・・(笑)。
夫は、ここ数年、2001年同時多発テロ事件以降の世界の中で、テレビ取材の仕事、あるときは戦争報道に大きく時間を費やし、身を削ってきました。こうして山を愛するお客さんたちと山深く登っていく、これが”山のヒト”である夫にとってどれだけ大きな喜びか・・・、土産話を聞いているだけでもニコニコしてしまいます。

話は変わりますが、夫は今回の登山前日に登山靴を新調しました。2001年にアフガニスタン登山遠征時から愛用していた登山靴、7年経ったかぁ。高田馬場のカモシカスポーツさんで購入しました。

そして、、、夫が尾根づたいのヒトとなったその翌々日、夫の古くからの知り合い、日本人女性登山家さんからEメールが届きました。そして、その中にこんな言葉が・・・。
「10数年ぶりにインドで登山だったのですが、アラー神の怒りに触れたのか、メンバーの中、3人もの登山靴が壊れ中止に。笑ってやってね」と。
カラコルム・ヒマラヤをこよなく愛してくださるメンバーのみなさん。パキスタンと係争中のインドの山に登ったからかしら・・・風な小話で、大笑いしてしまいました。日本から遠征で行かれたメンバーのみなさまにはとても笑えない話ですよねぇ。こういうこと、よくあるんです。
しかしながら、(値段、高いなぁ・・・登山靴・・・)なんて思っていたので、登山靴から我々夫婦にも警告のメッセージが送られてきた気分がしたのが正直なところなのです。装備は大切です、今さらながら実感。

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by silkroad_caravan | 2008-08-13 16:52 | パキスタンあれこれ
蛍(ホタル)を観にいく ~イスラマバードの夜を思い出す
夫ベーグが日本に戻りました。梅雨の合間の夜、家族して、徒歩20分の田んぼにホタルを観に出かけました。
舗装道路が終わり、谷あいの田んぼの畦道を行くと、いるいる、真っ暗な空に浮かんでは消えるホタルたちが・・・!
娘は大喜び、1歳の息子の方は、蛙の大合唱が怖いのか、眠いのか、彼の袖の中にまで入り込んでくるホタルに泣き出す始末。

しゃがんで眺めていると、頭上のホタルと星が交じり合い、幻想的な空。
足元には、草に留まった たくさんのホタルたち。
娘は小さな手のひらに、なんと7匹も!ホタルを入れて、嬉しそう。私も、と一匹手のひらに乗せると、発光しているそのホタルは、ほの温かかく感じられました。夜風に吹かれながら、幸せな瞬間。いつまでも変わらないでいて欲しい、日本の原風景ですね。

ホタルといえば、イスラマバード事務所の夏の夜も思い出します。

その夏、マウンテン・バイクカラコルム・ツアーをしたい、というお客さんのために、現況その他リサーチをしていたことがありました。一般ツアーでは、専用車で通り過ぎ安全上問題がないところも、自転車でお客さま自身が往くとなると、それに応じたリサーチが必要だったのですが、それらがすべて徒労に終わったことがありました。それまでないほど、身勝手なお客さんたちだったのです。

そんな夕刻時、疲れ果て、やや沈みがちな気持ちを引きづりながら、妹と、事務所から1分のマーケットに夕げの買出しに行こうと門を出ました。すると目の前に草むらに、ホタルが光を放っていたのです。本当に驚きました!パキスタンでホタルに出会えるとは思っていなかったおカミでしたから。日本の清らかな水辺にしかいないイメージのホタルに、一見、乾いたその草むらで出会えるとは! フンザ育ちの妹と大喜びして、暗い中に光を放つその美しさにうっとりしました。疲れも吹っ飛びましたよー。
家の前の木々は、今では切り倒され、草むらもなくなりました。脇の道路もきれいに拡張されましたので、もうホタルはいないでしょうね。もうすぐおカミもイスラマバードに帰るので確認しよう、っと。

ホタルを見て、イスラマバードも思い出す夜でした。

P.S パキスタンにおけるホタルの分布はよくわかりませんが、夫ベーグは、カシミールやスワート、カラーシャでも観たことがあると言っていました。

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by silkroad_caravan | 2008-07-04 11:29 | パキスタンあれこれ
ヒマラヤン・アイベックスに出会う2008
今月20日にイスラマバード国際空港の名称が、暗殺されたべナジール・ブット元首相にちなみ、べナジール・ブット国際空港と改名されました。どうもピンと来ないな~。夫ベーグも生前のブットさんとは何度もお目にかかって話をしているし、彼女のことも大好きだったようですが、「ギラニ首相もさ。空港の改名よりも、庶民の生活をなんとかしてほしいよ、イスラマバードの停電といい、ガソリン高騰といい、物価高といい・・・」とボヤき気味。

さて、日本からのお客さまTさんをお連れしたツアー中に、夫ベーグが、久しぶりにヒラマヤン・アイベックスに出会いました。中国との国境フンジュラーブ峠(4700m)への1日ツアーの時、カラコルム・ハイウェー上にいたそうです。
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      ↑私はこれまで、この道中で、マーモットにしか出会ったことないんですよ~
                 Tさん、ラッキーでしたね!(゜o゜)
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       ↑こちらはイスラマバード→ギルギット(パキスタン北部)行きの
       国内線ATR機から見下ろすヒマラヤ&カラコルム(バブサル峠)

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by silkroad_caravan | 2008-06-30 12:53 | パキスタン北部あれこれ
 山岳シンポジウム、パキスタン到着便午前3時に変更、大雨
 今週は、夏のご旅行やトレッキング・プランを作ったりしている時間が多いおカミです。パキスタンは危険だ、というイメージはなかなか払拭されず、今年もたくさんのお客様は来られないのかな、と残念に思いつつ・・・。ヨーロッパのお客様は今年、多いのですよ~。
 傍らで、日本人女性とパキスタン北部人カップルの、ご結婚手続きのご相談にのったりしていました。パキスタンは多民族で、イスラムの派もひとつではありませんから、それぞれ多少異なり、ただでさえ慣れないその諸手続きはカップルにとって大変なことです。
 
記録的猛暑と、大雨 
 今年はパンジャーブ州(南部)が気温54度にまで上がり、辛い新記録。たくさん死者がでています。一転して、ここに来て大雨。これによりまた死者がでています。アフガニスタンでも同じです。地球の温暖化、異変をパキスタン南部でも、また夫ベーグの田舎、高地山岳地帯(大氷河地帯)の北部でも実感することの多いここ数年です。

◆ベーグは、東京、青山の国連大学で、「国際シンポジウム 山岳環境への挑戦(International Symposium The Challenge of Mountains) 」に出席してきました。

 “インターナショナル”、“山岳環境”、となると、ベーグにしてみると、世界の屋根、カラコルムやヒマラヤが語られるかな、と思ったようですが、そうでもなかったみたいで^_^;
 なによりカラコルムの将来を常に考えているベーグたちにとってみると、学者さんたちの討論から、山岳地帯はこれこれ大事、というお話はともかく、実際に現地の人間の生活を向上させる具体的なプランや、現地をいい形で永続的に発展させていくためのプランのヒントを聞くことはできなかった、とガッカリして帰ってきました。

 パキスタン北部カラコルム、アッパーフンザ地元の人間たちに関して言えば、先祖代々、営々と、あの地を血を流すような努力を重ね、生き抜いてきました。今、インフラが未整備の状態で大勢のお客さんが来られること、ゴミ処理設備がない状態で旅行者が落としていく大量のゴミ問題(過去、地元の生活から、ゴミはほとんど出ませんでした)、ナチュラルリソースをいかに守っていくかなど、村人たちはフンザの地域のリーダーたちを中心に、具体的な策を模索しています。だから、モノや情報や人が入ってくるようになった最後の秘境が抱える問題点の、ヒントになるお話が聞けなくて残念だったのです。
 パキスタンの旅行会社に関しても、多くはパキスタン南部経営の会社で、北部とは民族も宗教も異なります。お客さんを運んでくる彼らは多くの場合、北部の自然保全に関して、残念ながら、無責任といえましょう。
 学者さんやNGOが現地に入ったことによる、弊害も少なからず考えられ、そういうことも現地の人間にしてみると心配です。私たちの村では、女性でさえ、「援助は要らない!」とハッキリいいます。以前、村の男性と話をしていたとき、彼は穏やかにいっていました。「どうして日本人はお金を援助してくれようとするのかな? 私たちはお金は要らないよ。欲しいのは援助ではなく、良いアイディアであったり、共にコミュニケーションし考え行動してくれるサポーターなのだよ」と。
 
 最近、ベーグたちのバトゥーラ山群の夏村(すべて彼らの所有地です)が、IUCNとWWFの保護下に無理やり入らされ、地元の人たちは心底、困っています。数年にわたり揉めてきた問題でした。これにより、これまで続けてきた営みが禁止され始めています。机上のプランを、ああいう特殊な高地山岳地帯の生きた山、植物、動物、人間に当てはめても謳い文句の通りにはならないことは、地元の人間みながわかっていることです。http://paleyphoto.com/downloads/macp_passu.pdf#search='iucn%20passu'
 少なくともアッパーフンザの人々は、自然を愛し、それを損なうことなく営みを続けてきました。問題は多岐にわたりますが、例えば、これまで計画的に、持続可能な植林をしながら木を切り使って来たのに、そういうことまで突然禁じられたそうです。このため薪がありませんから、今年は彼らの伝統食で、たんぱく源のひとつであるチーズやバターが作れなくなる、と村人が悲鳴をあげています。高地山岳地帯で標高が高いため、平地と同じような作物がとれない人々の大切な栄養源が奪われた、ということです。WWFがその代わりになるスペシャル・プランを持ってきたでしょうか。否です。そういうことを考えるとおカミも泣きそうになり、腹が立ってくるので、この辺でやめておきます。
  ↓もう見れないのだろうか、バトゥーラ夏村の風景 (涙出る・・・) 
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イスラマバード到着が深夜未明に変更 (パキスタン航空)
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by silkroad_caravan | 2007-06-29 13:46 | パキスタンあれこれ



フンザへ嫁ぎ、パキスタン政府公認現地旅行会社&取材業に励む日本人女子が綴る仕事最前線やスローライフ。アフガニスタン取材も得意。Silkrad Caravan Tour, TV Media coverage
by silkroad_caravan
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弊社は 

シルクロードキャラバン社

現地旅行会社&
取材・コーディネーション
パキスタン政府ライセンスNo.889
PAKISTAN, AFGHAN
テレビ雑誌取材/リサーチ/
通訳/版権交渉/
NGOロジスティクスサポート

旅行業
: フンザの旅/
パキスタン北部トレッキング
/仏教の道/ガンダーラ/
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代表アミン・ウラー・ベーグ
Tel: 046-875-1686
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