シムシャールでスキー 世界で初めて!
 パキスタン北部アッパーフンザ、ゴジャール地区のシムシャール村(標高3,100m)。フンザの中でも最奥の村、秘境中の秘境です。峠の向こうは中国シルクロード、というこの村に、一昨年の冬、村人達悲願のジープ道が、細々ながらも開通しました。
 おカミは、うちの近所の人が撮った、ジープ道開通式で涙するシムシャールの村人の映像を、ホームビデオで感慨深く見ました。これで、ジープのみではありますが、カラコルム・ハイウェーから直接村へアクセスできるようになったのです。これまでは登山家たちが、エクスペディション(登山遠征)で苦労の末、辿り着いたシムシャール村でした。

 弊社では、一昨年の夏のジープ道開通まもなく、お客様であり友人でもある伊藤さんグループ6名さまをシムシャールへお連れしました。夫ベーグはこの村に親戚が多いため、村人達にしてみると、ジープ道開通にともない、ベーグがお客様と、日本人のヨメさん&赤ん坊を同時に連れて来た、ということで大歓迎してくれました! あの時は毎日、昼となく夜となく宴が続いたものです。---ご覧になりたい方はこちら---。
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 と、ところが先日、フランスのシャモニーの知り合いブルーノから、こんな写真が届いたのです。なんと彼ら一行は、シムシャールでスキーしてきたのでした。アレンジしたのは、ベーグの親友イサク。ストイックに登山ではなく、豪快にスキー! 
  ブルーノから了解をいただいたので、他の写真をご覧いただきましょう。
           All Photos Copyright Reserved by Bruno.
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 しっかし、シムシャールの村人はどんなに驚いたことでしょう。
”歩かないで、そんなに早く山を降りられる道具があるなんて”ってね。

 ちなみにシムシャール村を歩いていると、真っ黒に日焼けした小柄な農民のおじさんがK2やナンガ・パルバット、ブロード・ピーク、ガッシャーブルムなどを登頂している人だったりします。この村は、優秀な登山家を輩出している村でもあるのです。私も、パキスタン大統領から授かったという勲章を見せてもらいました。どうして彼らがそんなに優秀な登山者なのかは、シムシャール村に滞在している間に見えてくるものがあります。彼らは非常に過酷な自然環境下で実にたくましく生きています。

 ブルーノさんたちは昨日、無事、フランスへの帰国便に搭乗されました。機中の夢の中では、まだシムシャールを華麗に滑っているかも知れないですね。
 ※この写真、通信から遮断されたシムシャール村から、ブルーノがサテライト利用してEメールを送り、イスラマバードに届きました。本人達がまだ現地にいるくらいのタイミングに日本のみなさんがブログで写真を見れるなんて、すごい時代ですね。

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# by silkroad_caravan | 2007-05-15 16:46 | フンザ
 イスラマバード-ギルギット(チトラール)間に新しい飛行機 !!!
 世界の屋根カラコルム・ヒマラヤ上空を長く飛んでいた、国内線フォッカーが老朽化し、その不具合から2006年に政府が飛行禁止して以来、新しい国内線は待たれていました。この間、軍用機を旅客用に使用したり、新しい飛行機のトレーニングを続けていたナショナルフラッグ、パキスタン航空に、ついに新しい飛行機が飛び始めています。
 この新しい国内線の登場を心待ちにされていたパキスタン・ラバーズは多いですよね。フォッカーは気流の非常に厳しいカラコルム・ヒマラヤ上空を有視界飛行で飛んでいました。ですから”飛んだらラッキー”と思うほどの不安定運行は仕方のないものでしたが、今後は、以前よりは安定的に1日2便運行される予定です!!! 飛ぶ高度もこれまでより高く、かといって、眼下の素晴らしい峰々を見とれるのに遠すぎない飛行高度が予定されています。乗客80人乗りです。(※ただし、大きな団体ツアーには使われるかは、難しいところでしょう)。

      新しく買った飛行機ゆえ、窓ガラスも新しい! 機中より写真も美しく撮れました
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 思い起こせば、弊社の去年のお客様が、一時的な措置として軍用機のご搭乗となり、びっくりされていたご様子が思い出されます。それはそれで楽しまれていらっしゃいましたけれど^_^; 軍用機にもかかわらず、写真も撮っていいよ、という軍人さんの太っ腹な対応にもお喜びの様子でした。写真撮影のご旅行でしたので。ご覧になりたい方はこちら

 おカミも、観光でのお客さま向けとしてはもちろんのことですが、パキスタン北部の人々が、病気で都会に出たり、大事故で搬送されたり、帰省などなどに、新しい飛行機が利用されるようになると思うと、とても感慨深いです。これで今まであきらめていたことも実現するようになるでしょう。

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# by silkroad_caravan | 2007-05-15 15:25 | パキスタンあれこれ
 フンザの巨大児 ~我が家の日系フンザ男児のハナシ
 フンザの巨大児 ~我が家の日系フンザ男児のハナシ_d0106555_10424181.gif 若いとはいい難くなりつつある齢にムチ打って、最近、子を産みました。出てきてビックリ、4キロもあるデッカい赤ちゃんでした。玉のような男の子、そういう感じです。私は彼と対面し、すべてを納得しました。妊娠後期に、辛くて辛くて仕方がなかったワケを。
 (こんなに大きかったんだね・・・)。
 出産は、尊敬する助産院の先生にお願いしました。助産院ですから、子どもの性別も身長や体重も、出てくるまでのお楽しみでわかりませんけれど、まさか、エンピツのような体型の私に、こんなデッカイ子が入っているとは夢にも思いませんでした。どうりで歩けないし、痛くて夜寝れない、寝返りも打てない、寝ると起き上がれない、やっとの思いでノロノロ起き上がる私でした。お風呂に入るのはかなり困難、湯船に浸かると、もう二度と出られないのではないか、と思うほどのしんどさ。爪も切れませんでしたし。足の先が見えないから。よくこんな大きい子が入っていたものです。

 ←巨大児?! フンザの巨大児 ~我が家の日系フンザ男児のハナシ_d0106555_10594158.gifで、タイトルのフンザの巨大児ですが、本当は言葉としては正確ではありません。フンザでは出生時4キロクラスは普通です。現代の日本と違い、フンザでは(他の少なからぬ外国でもそのようですが)、今も胎児が大きく育てば育つほど良い、という考えのようです。だから、まわりの女性が子どもを(少なくても)5人程度は産んでいるように見うけられる故郷フンザのパスー村で、4,000グラムで大騒ぎしている私を知ったら、笑われるのがオチですが。
 向こうは高地で空気が薄いのはもちろん、自然環境が大変過酷です。女性の労働も厳しいですから、胎児は大きく育つに越したことはないのだろうな、と思います。(あ、でも、妊娠がわかった時から、大家族制の下、労働は相当免除されます。まわりの人々の、妊婦へのケアは、それはしっかりしたものです。私もあれやるな、これやるな、といわれっぱなしの妊娠ライフも過ごしました)。
 
 助産院での話に戻ると、院長先生に「巨大児。お父さんのDNAだねー」といわれました。これまで7,600人の赤ちゃんを取り上げられている先生にいわれると説得力がある。
 この間も息子の乳児検診で保健婦さんからいわれました。「赤ちゃんが出生時に4キロを超えているると、お母さんの糖尿病の可能性を疑わなければならないのですが、今回のケースは、どう考えても違いますね。お母さんが痩せていても、お父さんが外国人の方だと、こういうケースがよくありますよ。母体の器の許容量を超えるくらい大きい赤ちゃんってことなのね。お父さんのDNAの問題よ」。

 またしてもDNAか。こうして当たり前といえば当たり前なのですが、DNAを実感した私。
 息子はその後、日本語とペルシャ語で名付けされ、毎日うなりながら、すくすく育っています。当初は、ただただでっかくブサイクな我が子を見て、”フンザのブーちゃん”、と読んでいた私ですが、最近はずいぶん可愛くなりました。目はアーモンド型で、今にも落ちそうなほど大きく、髪の毛はくるり、とウェーブがかかっています。大きなおメメだね、とよくいわれますが、ひとたびフンザに帰ると、これでもずいぶんサッパリ系に見えるのです。フンザの赤ちゃんは、さらに目は大きく、まつ毛は長く、鼻も高いのです。赤ちゃんの鼻が高い、というのも、日本人の私としては、驚くことなのですが。

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# by silkroad_caravan | 2007-05-14 14:01 | フンザ
 ラホール取材その1 ~ラホールを観ずして、なにを観る~
 弊社が取材コーディネートさせていただいた NHK BS-1 ドキュメンタリー『アジア大回廊 ~中国からパキスタンへ2万キロを行く』第5話~国境の道・友好の道~が一昨日、放映になりました。アジアの新しい物流の大動脈を、中国からパキスタンまで10ヶ国、陸伝いに取材した内容でした。ご覧になられた方、いらっしゃるでしょうか。

 今回のパキスタン部分の撮影は、主にラホールでおこなわれましたので、番組テーマとは離れますが、撮ってきたラホール名所旧跡の写真を何枚かお見せいたします。
 パンジャーブ州の州都であるラホールは、古都として知られており、歴史の香りを今もそのまま残す、南アジアで最も美しい街といわれます。タイトルにも書いた通り~ラホールを観ていない人は、何も観ていない人に等しい~と形容されるほどです。
 世界中の首脳やVIPが訪れる時も、イスラマバードが首都にもかかわらず、国際線をラホールからアクセスされ、この美しい都に滞在されることが多いのです。 
 文化の都でもあるラホールですが、それは歴史的にということだけでなく、現在もあらゆる絵画、音楽、文学、映画などのアート・シーン、ファッションやトレンドも、この街から発信され続けているのです。つい目がいってしまうのが、女性達がおしゃれで颯爽としていることですよね! その姿は、オフィスやホテルなどワーキング・シーンでもよく目にします。
All photos by Silkroad caravan  
 ラホール取材その1 ~ラホールを観ずして、なにを観る~_d0106555_18134652.jpgバードシャーヒー・モスク 17世紀にムガール帝国の皇帝の命により建てられました。世界有数の規模を誇り、10万人が一度に礼拝できます。昼間、素晴らしいのはもちろん、夜空に浮かび上がるその荘厳なる姿も、忘れがたい美しさといえましょう。

 ラホール取材その1 ~ラホールを観ずして、なにを観る~_d0106555_10525126.jpg 
ラホール駅/パキスタン全土、また国境を越えてインド、デリー行きの列車が発着します。観光客も、駅を見るためだけに訪れます→


↓ラホール市庁舎もこの美しさ
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    ラホールは”パキスタンの心”なのです
   ↓ラホール城のアーラムギーリ門
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 ラホーリーはパンジャーブにありながらも、パンジャーブのアイデンティティというよりは、ラホール独自のアイデンティティ、誇り、自由な心を持っています。それは強烈なもので、老人から若者まで等しく、我が街ラホールに誇りにしている、と。そしてそのラホーリーのメンタリティーは、実に解放的で、ゲストを歓待する心をいつも持っているのだそうです。

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# by silkroad_caravan | 2007-05-08 18:06 | パキスタンあれこれ
 お見合いならず~ サドルディーンのフンザあんず便り
 友人のサドルディーンが、フンザからイスラマバードに戻ってきました。彼は同業者で、今回は、仕事で日本のNGOをスカルドにお連れしてきたそうです。
 サドルから日本のみなさんへのメッセージは以下のとおりです。「今年も美しいあんずの花がフンザの谷を染めていました。珍しかったのは、あんずの花咲く谷に雪が降る、という1シーンもあったことです。それは幻想的な風景だったそうです。
 名残り雪は日本でも時々、降るそうですね。われわれフンザ人は、慶事に、肩の上に小麦をほんの少しのせて祝う風習があるのですが、これと同じく、白いもの~雪がこの時期、降りてくるのは、良いことが起きる前兆と考える習慣があるんですよ」。
 お見合いならず~ サドルディーンのフンザあんず便り_d0106555_42387.jpg

さて、ニュース その1: みなさんがサンライズ・ツアーに行かれるドゥイカルまでの道は、これまでジープしか登っていけないオフロードでしたが、今年から乗用車でも登れる道路に生まれ変わります。楽になりますよ。
ニュース その2: アルティット城ですが、昨年に続きアガ・ハーン財団による修復作業をおこなっています。観光客のみなさんが訪れることができるのは、2008年になりそう。
ニュース その3: 雪に閉ざされていたパキスタン・中国国境クンジュラーブ峠(4,700m)が5月1日にオープンしました。遅れることなく例年通りです。旅行者の車や、荷物を満載したトラックが往来し始めています」。

 サドルディーン(Sadruddin)は、欧米人を主な顧客とし、登山やトレッキングを手配をしているNorth Pakistan社でオフィス・ワークをしています。夫ベーグと同じくフンザ出身。彼らは兄弟のように仲がよく、彼は弊社のオフィス・ワークもよく手伝ってくれます。2005年に起きたパキスタン北部大地震(M7.6)に際しては、私たち夫婦が立ち上げた義捐金&直接支援活動にNorth Pakistan社が加わり、その後、日仏合同の活動となりました。彼はそのとき、共に汗を流した仲間でもあります。

 仕事を終えた後、彼は1年ぶりにフンザの実家にも里帰りしてきました。実は、お嫁さん候補を探しに行っていたのです。・・・けれど、うまくいかなかったみたい。
 フンザでは、今でも多くがお見合い結婚です。ほとんどの若い男女が大家族制度の下、お見合い結婚をし、幸せに暮らしています。サドルも、(あの娘さんとお見合いしてみたいな)、と思える候補を探しにいったのでしょうが、ピッタリくる出会いがなかったのでしょう。 お見合いならず~ サドルディーンのフンザあんず便り_d0106555_44557.jpg
 ノース・パキスタン社のスタッフは、ちょっとワーカホリック気味で、そんな理由も手伝って社長以下、妙齢の独身男が揃いも揃って勢ぞろい。サドルディーン、現在36歳。本人曰く、「結婚したいと思っていたけれど、最近、その気持ちももう通り過ぎてしまったよ、もう、しなくてもいいかな~」。まるで、日本の友人たちから聞くかのようなセリフの気もしますが、フンザ人らしからぬ発言ではありますねぇ~(^・^)。次回の里帰りにはがんばって欲しいものです!

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# by silkroad_caravan | 2007-05-07 04:14 | フンザ



フンザへ嫁ぎ、パキスタン政府公認現地旅行会社&取材業に励む日本人女子が綴る仕事最前線やスローライフ。アフガニスタン取材も得意。Silkrad Caravan Tour, TV Media coverage
by silkroad_caravan
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弊社は 

シルクロードキャラバン社

現地旅行会社&
取材・コーディネーション
パキスタン政府ライセンスNo.889
PAKISTAN, AFGHAN
テレビ雑誌取材/リサーチ/
通訳/版権交渉/
NGOロジスティクスサポート

旅行業
: フンザの旅/
パキスタン北部トレッキング
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代表アミン・ウラー・ベーグ
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