テレ朝さんの『報道ステーション』向け特集の取材が2本終わり、忙しさが一段落。
昨夕は、皆がイフターリ(断食後の軽い食事)を楽しんでいる最中、我が家もたまには外食でも・・と思い立ちました。イスラマバードのF10地域にあるイタリア料理屋に行こうということになり、玄関を出ると何か衝撃音がありました。(なんだろう・・・)と思いつつ、店へ。メニューを選んでいる時、マリオットホテル(6階建て、290室)の爆弾テロ事件の一報が入ってきました。 弟はF11地域(いずれもマリオットホテルの所在地からかなり離れている)のマンション5階で叔母と共にその音を聞き、「となりのマンション建設の工事現場の音かな?と思った」と、言っていました。 All photos copyright by Amin Ullah BAIG, Silkroad Caravan 写真の無断転載をかたくお断りいたします いつも華やいでいたマリオットホテル。延焼が広がりこんな姿に ![]() 夫ベーグは、急遽オフィスに戻り、カメラを取って、現場で急行。夜中にやっと、硝煙のにおいをまとって帰宅しました。 緑濃い静かでのどかな首都イスラマバードはどこへ行ってしまったのでしょう。いろいろな気持ちがないまぜになっていますが、悲しいです。でも忙しいです。だからこう何かイライラします。 ![]() 今現在、政府発表によれば死者は67人。でもまだまだ増えるでしょう。ガス管の引火で多くの部屋へと燃え広がり、あの大きく豪華だったマリオットホテルの大部分に延焼しています。遺体はみな黒こげだ、と電話の向こうのベーグが言い・・・それは認識しなければならない事実なんでしょうが、聞きたくない。 ご遺体になって発見された外国の方々は、チェコ(チェコ大使が死亡)、アメリカ、フィリピン、タイ、イギリス、エジプト、UAE、中国など。 爆発のあった時間からするに、外国の方々は、外のレストランで夕食の時を過ごしていた方も多いだろうから被害が少ないと良いのけれど、と願ってはみたものの、実際のところはやはり、多くの被害が確認され始めています。従業員も大きな一流ホテルだけに多く、お金持ちのパキスタン人たちも断食のときだからこそ、その後の楽しいイフターリをしに、マリオットへ出かけて来ていたのです。なんという悲劇。マリオットは、ベーグ同胞のフンザ人も多く勤めており、これも心配でしたが、幸いにも死亡は免れました。 レセプション横のナディア・レストラン ![]() 今日のベーグは、朝、モンスーンの雨に、「救助に影響が出なければいいが・・・」と言って取材に出たきり、戻りません。まだ一部消火されないマリオット建物内部の撮影を特別に許可され、その後、病院取材、病院での首相インタビューなどを終えたらしいけれど。 昨晩、燃えるマリオットホテルを前にして、社長サドルディーン・ハシュワニ氏は傍らに息子さんを携え、ベーグたちのインタビューにこう発言されたそうです。 「パキスタン建国のときもそうだった。 私たちのパキスタンが平和になることを望まない勢力がいつもいる」と。 そのご心中いかばかりか・・・・・・。 左は駐車場/廊下、その右側にはショップやオフィスが並んでいた ![]() このブログを書いて、私も、気分を深く沈めて布団にでももぐりこみたい。何の解決にもならないけれど。でも、電話やメールの対応もしなけらばならないし、小さいわが子も、そうはさせてくれないでしょう。何も知らずにはしゃぐ吾子の小さな瞳にのぞきこまれると、パキスタンの未来はどうなるんだろう、という思いが余計に頭をよぎります。 ▼パキスタン現地旅行会社・取材コーディネーションシルクロード・キャラバンHPはこちら
by silkroad_caravan
| 2008-09-21 20:15
| パキスタンあれこれ
|
![]() by silkroad_caravan
弊社は
シルクロードキャラバン社 現地旅行会社& 取材・コーディネーション パキスタン政府ライセンスNo.889 PAKISTAN, AFGHAN テレビ雑誌取材/リサーチ/ 通訳/版権交渉/ NGOロジスティクスサポート 旅行業: フンザの旅/ パキスタン北部トレッキング /仏教の道/ガンダーラ/ シルクロード/世界遺産/時々イランや中央アジアも 代表アミン・ウラー・ベーグ Tel: 046-875-1686 タグ
テレビ取材
パキスタン
パキスタン北部
フンザ
今日の写真
トレッキング
子育て・家族・海外
アフガニスタン
フードライフ・スローライフ
ラホール・カラチ
シルクロードキャラバン
自然(ネイチャー)
災害
テロ
シルクロード
ペシャワール会
あんず
NGO
K2
パキスタン航空
カテゴリ
全体フンザ パキスタン北部あれこれ パキスタンあれこれ アフガニスタンあれこれ イランあれこれ 中央アジア 以前の記事
2022年 08月2020年 02月 2020年 01月 2019年 08月 2019年 07月 2019年 05月 2019年 03月 2018年 09月 2018年 05月 2018年 03月 2018年 01月 2017年 11月 2017年 07月 2017年 06月 2017年 05月 2017年 04月 2017年 03月 2017年 02月 2017年 01月 2016年 07月 2016年 06月 2016年 05月 2016年 01月 2015年 10月 2015年 09月 2015年 07月 2015年 05月 2015年 01月 2014年 10月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 03月 2014年 02月 2013年 10月 2013年 08月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 11月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 02月 ライフログ
オクサスとインダス
Nasir Khusraw: The Rudy of Badakhshan : A Portrait of the Persian Poet, Traveller and Philosopher (T
![]() その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ファン申請 |
||