21年に渡るペシャワール会中村医師の活動の記録 劇場版『荒野に希望の灯をともす』を観て来ました。
各回満席状態が続いているとのことです。
中村先生の不屈の活動についてはここで今さら語るまでもないと思いますが、日本電波ニュース社谷津賢二監督、そしてプロデューサー上田未生さんの長きにわたる渾身の記録を、劇場版という形で観させていただき、撮影者の一人として弊社代表ベーグも胸に迫るものがあったようです。
テレビの仕事に関わって長いですが、テレビメディアとは異なる、観客の反応が直に感じられる”映画”という媒体の良さに触れた時間でもありました。
果たして膨大な記録から映画を一本作るという作業はどんなものだったのでしょうか。中村先生の成し遂げたこと、残された言葉たちを編集された方たちの願い、祈りを想像しながら鑑賞しました。
封切りから連日、谷津監督の舞台挨拶及び各界の方々とのトークショーも同時に行われていましたが、私共は、女優でタレントのサヘル・ローズさんとのトークショーの回にお邪魔しました。
サヘルさんが溢れる思いを紡ぐ言葉にもただただ圧倒されました。
中村哲先生について語る谷津監督とサヘル・ローズさん
上映中は、すすり泣く観客が少なからずいらっしゃいました。 後日、私の友人のひとりも「まだ涙が止まらないんだよ~」と観終わった後、涙が引くのを冷ましていると、ポレポレさんのカフェからLINEして来たり…。
小田原、大阪、京都と次々、地方での上映も決まり、ポレポレ東中野も9/2(金)まで上映延長になったとのこと。 みなさまもどうぞ足をお運び下さい。
ひとりでも多くの方が観賞されるといいなぁ、と願いつつ! そして混迷の時代を生きる私たちに、生きる指標みたいなものを思い出させてくれる時間となりますように。