
今年のあんず開花は、フンザに嫁いだ者として、胸つぶれるような思いのものとなってしまいました。
年明けに起きた地滑りで少なからぬフンザの人々の命が奪われ、沢山の人が被災しました。地滑りの土砂で谷が埋もれ、そのことによりフンザ川がせき止められ、そこに、カラコルムやパミールの川や氷河から、水が大量に流れ込んでおり、巨大な湖が出現していることは、
先のブログでもお伝えしているところです。
先のカシミール大地震で地盤が緩んだところに昔ではあまり考えられなかった大量の雨が降った~地球温暖化、また土地が支えられる以上の人々が家を建ててしまった(なんといっても平地ではありませんから)など、複合的な原因が考えられます。
その湖に、水没しかけているあんずの花が開花している写真を、地元のパミール・タイムスさんから転載させていただいたのがこの写真です。
この湖の下で人の命がたくさん奪われ、ある村は完全に水没し、その村人たちが手塩にかけたあんずの木が、今年は水の中から花を咲かせているのです。
この地滑りから出現した湖により、現在、人々の暮らしに甚大なる被害がおよんでいますが、解決の糸が未だ、まったく見えていません。
▼パキスタン現地旅行会社・取材コーディネーション
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