フンザの冬景色の写真が届きました。

冷たいだろうなぁ。
鼻の奥まで凍ってきそうな感覚がよみがえります。
皿洗いと洗濯に、女たちは難儀しているだろうなぁ。
彼女たちの寒さで赤くなった手を思い出します。
また、停電しているんだろうなぁ。

「冬は楽しい。
農閑期だからね」村人たちはそう言います。
3シーズン働いて働いて・・・体を休める冬が来る。
それでも家畜の世話は年中無休です。
早朝から少なくとも夕刻までは、草を運んで餌をやり、乳搾りをしたり、一日に何度も。
この子は子牛ですね。
子牛がいるから母さん牛がいる。
母さん牛がいないと、貴重なタンパク源である乳製品、そしてみんながガブ飲みするチャイが作れませんもの。
冬は結婚式のシーズンでもあります。
村人たちは一週間かけて準備に追われます。
たくさんのヤギが昇天され、何千枚ものチャパティが焼かれます。
そして村の男たちは野外の披露宴で踊りまくるのです。
3歳ぐらいの鼻たれ坊やから、長老たちまで、フンザではすべての男性が踊り手です。
新郎新婦や見物人たちは、外の寒さに震えながら、みんなして膝に中国製の大きな毛布をかけて、その姿に喝采します。
Photos by Sadru deen Ali
パキスタン現地旅行会社
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