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カラコルム峡谷の地形を変えた地滑り 続報 朗報も!
カラコルム峡谷の地形を変えるほどだった地滑り そのために急に出現した巨大な湖の続報です。

通年、この時期にあり得ないことですが、パキスタン最北、中国との国境フンジュラーブ峠
(4,700m)が開通しました。

これによりゴジャールが陸の孤島から解放されます! 物資調達も可能になります!
                        
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海抜4,700mの冬季、毎年、不通になっている時期に無理やり国境(峠)を開けたのですから、すいすいとはいかないでしょう。写真をご覧のようにこの雪です。除雪だけでも難儀していることでしょう。
極寒~雪の上に、空気も非常に薄いですから、ずっと車を停車させておく、というようなこともできない状況です。これまた、車中の人の命にも関わります。

カラコルム・ハイウェーはパキスタンと中国の物資を運ぶ大動脈ですから、今回の地滑り後、状態が遅々としてすすまないということはないだろう、とは思っているのですが・・・。

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これもちょっと前の写真です。崩落した現場。土砂で谷自体が埋まってしまい、フンザ川がせき止められたことで出現した大きな湖。

当たり前のことなのです。ここはカラコルムという世界の屋根。土砂で埋まったフンザ川には、バトゥーラ氷河、パスー氷河、グルキン氷河、シムシャール川、ミスガール川、チャプールサン川、クンジュラーブ川その他の川から大量の水が流れ込んでいるのです。
不幸中の幸いは、水量の少ない冬季だった、ということでしょうか。これが水量の多い夏だったら・・・と想像するのも怖いです。あっという間に他の村々も水没していたことでしょう。

写真の右上には、かろうじて水没していない現状のカラコルム・ハイウェーが見えます。

地球の変化、地球温暖化をカラコルムでひしひしと感じる年頭となってしまいました。

パキスタン現地旅行会社シルクロード・キャラバンのHPはこちらから▼
by silkroad_caravan | 2010-01-20 14:15 | パキスタン北部あれこれ
カラコルム峡谷の地形を変えた地滑り 続報
年頭ブログにも書きましたフンザ地域アッタバード村の大規模な地滑り。現地の人々の懸命な働きは続いていますが、自然の脅威を見せつけられた地滑り、崩落でした。

まるでケーキでもカットするように、ある斜面一体が、深く狭いカラコルム峡谷に滑り落ち、アッタバード村の半分が崩落して消滅。そこの谷自体がなくなってしまったのです。亡くなった村人は20数人になります。少なからぬ被災した村人たちは、みな、親戚宅などで暮らしています。
あのカラコルム・ハイウェーも5キロに渡り、寸断されてしまいました。

前回、危ぶんでいた通り、峡谷深いフンザ川の流れがせき止められたために、二次被害により、わずか数日で大きな湖が出現しました。当初は軍の出動によりダイナマイトで土砂を爆破、川の流れが滞らないようにするのだろうか?!とも言われていましたが、実際はダイナマイト程度で壊せる土砂ではありませんでした。

      地滑りでできた湖。水位がどんどん上がり、これが今月できた湖に見えますか
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現地の人たちは、もう自然の地形、風景が完全に変わってしまった、と認識しています。人間が簡単にどうこうできるスケールではなかったのです。

まずは船で両岸を行き来するようになるでしょう。カー・フェリーでもあればいいのですが、無理でしょうねぇ。
往来不可能になったカラコルム・ハイウェーはルート変更で作り直しするしかありません。

カラコルム・ハイウェーを更に北上した中国との国境フンジュラーブ峠(4,700m)も現在、冬季~雪で閉ざされているため、地滑り現場とこの国境の間に位置する上部フンザ/ゴジャール地域は現在、陸の孤島となっています。

この陸の孤島、私どもやガイドたちの故郷でもあります。
切れ切れの携帯電話から時々、様子が入ってきていますが、みな落ち着いているので、安堵した次第です。
もともと自然の要塞に囲まれて生きてきた彼ら民族は、過酷な自然環境がDNAにしみ込んでいるのしょう。いつも私が感じることですが、彼らは自然が何かを知っているし、普段から危機管理能力も高いのです。

自給自足の故郷は、小麦・乳製品・ジャガイモなどの備蓄が通年、通してありますから、日本人の私としては彼らの自給自足の強さを感じますが、と同時に、食用油やチャイ葉、プロパンガスの不足などはこれから困ってくることでしょう。
「油は大丈夫だよ。アンズの木や家畜から取れるから」と、夫ベーグは申しておりますが・・・。

同時に、ハイチの地震被害の悲惨さも毎日、CNNで見ながら、なんとも心中は穏やかになれないです。けれど、今回、被災した村、そして陸の孤島となっているゴジャールの人々は宗教的にも民族的(大家族制・大親戚網)にもソサエティが強固です。互助・ボランティア力も非常に高いため、みんなが助け合っている様子が目に浮かびます。
それぞれが自分にできることをやっているに違いありません。

夫ベーグは数日中に日本からパキスタンへ戻ります。こちらでハラハラし、可能な限りの通信手段でエールを送るしかなかった側から、自分でアクションをおこせる側に戻れることで少しだけ、ホッとしているでしょう。既に依頼事項が来ており、国際電話で打ち合わせしていました。

弟も崩落時にフンザの中心地にいたため、半月たっても自宅側に帰れずにいます。

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by silkroad_caravan | 2010-01-18 10:56 | パキスタン北部あれこれ
営業始め 2010
今日は、営業始め。湘南地区にある日本連絡事務所を飛び出し、東京へ行きました。

最初のアポはお付き合い4年目のNさま。ランチをご一緒しました。カラコルムの語り部、夫ベーグも一緒。カラコルム2年連続トレッキングの後、去年はNさま、愛するネパール・トレッキングをされ、今年はまたカラコルムをご検討くださるとのお話になりました。

2年前にK2・バルトロ氷河・コンコルディアトレッキングをされたNさまですが、「あれほどの素晴らしい景色は類がないよね。ああいうところ、他にない?」と聞かれ、K2・バルトロ同様??の素敵なプランをお作りすることになった次第。
トレッキングといっても景色を中心にするか、あるいは人や村々も楽しみながらにするか、、、など、お好みも聞きながら・・・。
快晴の原宿で、アフガン・パキスタン他国際情勢やカラコルムの話がはずんだ昼下がり。

午後からは、トレッキング専門旅行会社さんに年頭のご挨拶。そして本年度、募集をかけるツアーや、お客さまがご心配なさる治安の確認などなど。

社長さん以下、ざっと7,8人の山岳ガイドさんに囲まれ、雑談しながら、今年もがんばりましょうね、ということになりました。みなさん国内・海外のツアー同行で出たり入ったりのお忙しい中、一気にお顔が見れて嬉しいひとときでした。中には、「年末から休んでいないよ~」というガイドさんも(これもお仕事柄ですね!)。街で見かける日本人より、日焼けしたお顔や、のんびりした雰囲気を醸し出しているのは、これもガイドさんという仕事柄?(^_^) いつ伺っても社員さんみんなが和やかなのも嬉しい。

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by silkroad_caravan | 2010-01-08 23:29 | パキスタン北部あれこれ
地滑りで失われる村
新年早々、弊社の地元フンザ地域から、悲惨なニュースが入ってきました。
中心地カリマバードからアッパー・フンザ(中国方面)へと続く途中のアッタ・バード村で大規模な地滑りが起き、村の一部が山ごと谷へ地滑り。現在、何人が亡くなり、何人が埋もれてしまっているのかもわからない状況の中、懸命の捜索が続いています。
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どの写真も鮮明さに欠けるため、被害の様子がよくわからないので、この写真を添付してみました。地滑り時の噴煙からそのスケールがご想像いただけるでしょうか

夫ベーグも地元でアップしている、ネットのニュース映像を見れば見るほど、その深刻な被害に、驚く嘆くばかり。次々と親戚から国際電話が入ってきたりで対応していました。

ベーグは「ずっと昔からあの村は地形的に見て危険と思っていた」そういいます。地形的に危険がある上に、過去に起きた地震で地盤がゆるみ、あるいは長い歳月の中で、地中に水がたまったりすることで引き起こされたのだろう、と言われているようです。
その岩盤上の斜面にできた家々の危険性は、政府も以前から指摘していた場所だったため、一部住人はそれらの家を出て、緊急措置として、谷底にテントを張って生活していたそうなのですが、今、そのテント群の影も形もありません。この地形を変えるほどの地滑りで、谷底にあったテントはひとたまりもなかったのです。
谷自体が見当たらない状態です。

2次災害も大きな懸念です。この地滑りでフンザ川が堰き止められています。地図を見るとよくわかりますが、四方八方の深い渓谷から、さまざまな川の水がこのフンザ川に流れ込んでいます。この川の水が、堰き止められた上流部でダムとなったらその後は・・・想像することすら恐ろしいのですが、近隣の村に大被害が及びます。軍の出動となるのか。

私にとっても、親戚こそいないのですが、ベーグの実家に里帰りする際に、いつも通るカラコルム・ハイウェー上のアッタ・バードでした。

今日は、ただ救出される村人や子供たち、家畜たちをはらはら見守っているしかありませんでした。

私の弟も、カリマバードへジープまで出かけていたため、道路の寸断で家に帰れないでいます。彼曰く、地滑りの1時間前に現場をジープで通り過ぎたとき、小さな土砂がパラパラ落ちて来ていた、と。これが予兆だったのでしょう。
by silkroad_caravan | 2010-01-05 17:29 | フンザ
あけましておめでとうございます 2010
                              グルミット村からタポプダン峰の望む
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あけましておめでとうございます。
みなさま、お正月はいかがお過ごしでしたか。

弊社日本連絡事務所は明日から仕事始めになります。
本社では、ガイドたちの多くがイスラマバードや故郷でまだまだ、のんびりしているというのが本当のところです。
故郷パキスタン北部は、正確に申しますと新年が3月21日。中央アジアやイランなどと同じ暦です。このため、新年というよりオフシーズンで農閑期といった感じでしょうか。

さて、弊社HPへのアクセス数をみると、みなさまがお正月の間に今年のご旅行のご検討をはじめていらっしゃることがわかります。もっとも、パキスタン情勢でみなさまがご心配されている状態ですから、数はそう多くはございませんけれど^_^; 多くのみなさまがいらっしゃるパキスタン北部は問題ございません。ご心配がありましたら、ツアーと合わせ現況もお問い合わせ下さいませね。

師走にはトレッキングや登山でお世話になった方から、みかんがひと箱、りんごがひと箱届きました。お客さまたちからお送りいただいたものです。
私ども、お客さまにまず、事故が起こらないように安全に、そして素晴らしいご旅行やトレッキングをしていただくための手配をするのが仕事ですから、毎回、ひとつひとつ気を抜けません。しかし、ひとたびご無事に終わられ、こうしてステキなりんごやみかんをお届けいただいたこの年の瀬は、心が温かく、感無量でございました。

実務的には年内のうちから、2010年のトレッキングのご案内や説明会も既に始まっております。この正月でちょっとダレてしまいましたが・・・明日からまたがんばります。

来週からは、ドキュメンタリー制作の翻訳作業、その後、アフガン撮影などから始まります弊社でございます。

本年も何卒どうぞ宜しくお願いいたします。

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by silkroad_caravan | 2010-01-04 18:18 | パキスタンあれこれ



フンザへ嫁ぎ、パキスタン政府公認現地旅行会社&取材業に励む日本人女子が綴る仕事最前線やスローライフ。アフガニスタン取材も得意。Silkrad Caravan Tour, TV Media coverage
by silkroad_caravan
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シルクロードキャラバン社

現地旅行会社&
取材・コーディネーション
パキスタン政府ライセンスNo.889
PAKISTAN, AFGHAN
テレビ雑誌取材/リサーチ/
通訳/版権交渉/
NGOロジスティクスサポート

旅行業
: フンザの旅/
パキスタン北部トレッキング
/仏教の道/ガンダーラ/
シルクロード/世界遺産/時々イランや中央アジアも
代表アミン・ウラー・ベーグ
Tel: 046-875-1686
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