フンザの紅葉を見にいらっしゃいませんか+シャリフ元首相の話も
   フンザの紅葉・・・美しいですよぉ 10月中旬~11月が紅葉真っ盛りの季節デス↓
   みなさまも見に、いらっしゃいませんか。
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 ”故郷フンザに新婚旅行のお客さまが来てくれるようになったなんて嬉しい”と、以前、書きましたが、このご夫妻が今頃は、ラホール国際空港にご到着され、ホテルでお休みになっているころ・・・。ホッ。

 今日は(正確にはもう日付が変わってしまったけれど)、1999年、クーデター後に国外追放されていたシャリフ元首相が、ロンドンからパキスタンに帰国する日でした。振り返り、ムシャラフ政権の軍事クーデターが起きる”きっかけ”をつくったシャリフ元首相は、当時死刑を免れ、サウジアラビアとレバノンの手助けにより、”10年間はパキスタンへ帰国しません、政治活動もしません”との約束で国外追放、サウジへ亡命したのでした。
 このため私たち夫婦も、今日のシャリフの帰国がどうなるのかを連日、話題にしていました。実際、イスラマバード国際空港はもちろんのこと、周辺の道路が封鎖されていたりで、混乱が予想され、ただでさえ政局が気になる上に、明日の弊社お客さま、イスラマバードご到着時にまで支障が出ないか、少々、やきもき。(夫ベーグも国際空港があるラワルピンディーからの帰り道、封鎖後の道路の混雑でなかなか帰宅できなかった、とやや疲れ気味)。

 結局、シャリフ元首相は入国を認められず、再度、国外追放。今回もサウジアラビアの仲介により、サウジへと逆戻り。チョードリー長官事件以降の法曹界の動きとも関係し(今回、最高裁が認めた帰国許可が無視された)、もちろん野党パキスタン・イスラム教徒連盟シャリフ派他の動きもあり、目が離せません。

 現ムシャラフ政権はラール・モスク事件の対処の仕方などなどで、ここのところ人気が下降気味なのは否めない部分があり、たしかに政治的混迷に直面しているも、相対的には今も人気が高いです。と同時に、国民の多くが、このまま軍事政権であり続けるのはイヤと考えるのも、もっとも、不思議ではありません。シャリフやブットが良いとも思わないし、またあの時代に戻るのもいやだけど・・・そんな多くの市民のぼやきも聞こえてきそうです。こういうパキスタンの一般市民の声が日本で報道されることって、ほとんどないですもんね。政局を見守ろうと思っています。

 そういや・・・シャリフ元首相の名を聞くと、個人的には、シャリフが首相だった頃、私は、ある雑誌の編集部で働いていたことを思い出します。当時、シャリフ汚職の記事などが、デスクで目の前を通過していました。しかし、世界中からの記事を編集するその現場で、まさかその後、自分がパキスタンとこんなに縁が深くなろうとは、夢にも思わなかった、なんとも不思議です。

 さて私は、繁忙期最後のお客さまが無事、パキスタン入国で最初のホッ!を感じています。あとは本社にお任せです。

 夫ベーグも久しぶりに自らガイドをするといい、明日より、フンザに10日間行って来ます。短い滞在なりに、夜は実家に泊って母のチャパティを楽しんだりするつもりもあるのでしょう。
この夏は、急に、アフガニスタンで韓国人拉致誘拐事件取材が入ったため、ナンガ・パルバット(8,125m)トレッキングと、バトゥーラ(7,785m)トレッキングの山岳ガイドを泣く泣くあきらめたベーグでした。このトレッキングで、出っぱったお腹もすっきりスリムに戻る予定だったのですが(笑)。

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by silkroad_caravan | 2007-09-11 06:10 | パキスタンあれこれ
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フンザへ嫁ぎ、パキスタン政府公認現地旅行会社&取材業に励む日本人女子が綴る仕事最前線やスローライフ。アフガニスタン取材も得意。Silkrad Caravan Tour, TV Media coverage
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